日誌

和歌山天文学・地質学実習

12月25~28日の日程で和歌山天文学・地質学実習が始まりました。
今日は実習2日目。1日目は移動日で川越女子での冬休み科学教室のあと、その足で和歌山入りして1泊。本格的な実習は今日からスタートです。
今日は和歌山県海草郡紀美野町にある町立みさと天文台で電波望遠鏡による観測を一日かけて行いました。
この電波望遠鏡は口径8m、国立天文台野辺山に設置されていた太陽動スペクトル計を改修し、和歌山大学が設置したもので、中性水素の21㎝線を観測できます。
高等学校の実習で利用できる電波望遠鏡は珍しく、大変貴重です。
観測は銀河赤道に沿って銀経0度から順に行いました。銀経90度まで観測すると、スペクトルから太陽円内の回転曲線が得られ、銀河系の質量分布を知る手立てにもなります。
難しい話はこれぐらいに。
はじめは天文台のスタッフさんにすべてお任せ状態でしたが、慣れてきたところで操作を生徒にバトンタッチ。ほぼ生徒のみで観測手順をこなしていました。
生徒たちも自分の手で観測できるとあって、真剣に取り組んでいました。
前回の、雨に泣いた大滝合宿での回転曲線を求める演習も功を奏した?ようです。
Cygnus Aのシンクロトロン放射の、水素による吸収も確かめようとしましたが、残念ながらうまくいかず、今後の課題となりました。

暗くなってきたところで最後にみさと天文台の誇る105cm望遠鏡で少しだけ観望することにしていましたが急に曇りはじめ、泣く泣くあきらめましたが、105㎝を見学しました。巨大な主鏡に一同感嘆。やっぱり星を見たかったです。

みさと天文台は三波川帯に位置するので、結晶片岩が露出しています。埼玉からはるか離れた地ですが見慣れた長瀞の岩畳とつながっていると思うと、なんとなく親近感もわいてきます。

今回の観測でお世話になったみさと天文台ではたいへん温かく、親切に迎え入れていただきました。講師、スタッフのみなさまには大変お世話になりました。
ありがとうございました。