日誌

地学部日誌

梶田先生に研究発表を見ていただきました

5月8日に本校で生徒研究発表会が開催され、地学部もこの一年の研究成果を全校生徒に対して発表しました。

本校OBで2015年にノーベル物理学賞を受賞した梶田隆章先生にも、アドバイザーとして参加していただきました。

大先輩を前にして緊張しましたが、質疑応答を通して、自分の取り組んできたことを整理して人に伝えることの重要性を学びました。

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古寺鍾乳洞調査に参加しました

4月29日に地学部2年の森田蒼志君と髙橋篤矢君が、小川町にある古寺鍾乳洞の調査に参加しました。

 

古寺鍾乳洞は埼玉県の天然記念物に指定されていて、50年前にも川高地学部が調査に入った縁があり、小川町主催の調査に協力することになりました。

非公開のため中は真っ暗で、ヘッドランプを頼りに進んでいきます。

洞内に生成している鍾乳管・石柱・カーテン・フローストーンなどを観察しました。

今後、鍾乳管の長さの計測等、調査を進める予定です。

 

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京都大学ポスターセッション2020 優秀ポスター賞 受賞

本校地学部の発表の自作電波望遠鏡で捉えた銀河系の「腕」が、

京都大学ポスターセッション2020 優秀ポスター賞を受賞しました。

コロナ禍にも負けずに、2年間コツコツと積み上げた成果が現れました。

おめでとうございます。

 

京都大学のリンクはこちらから

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水晶採取

中間考査明けの5月28日(火)は本校の開校記念日でした。
この機会を利用して、北野部長の念願をかなえるべく、山梨県の水晶を採取に行きました。
残念ながら、1年生1人が体調不良で参加できませんでしたが、特別ゲストのS先生も駆けつけ、12名での採取になりました。

現在ほとんどの鉱物採取場所は、許可が無ければ採取することはできませんが、今回もちろん地権者の方とは連絡を取り許可を得ての採取です。
水晶の結晶の主成分であるケイ素(Si)は地球の地殻の構成成分では一番多い元素ですが、透明できれいな結晶は、普段あまり目にすることはありません。



実際、自分で探したことがあり、手に取ったことのある人は少ないでしょう。ガラスのような透明度と、二つとない結晶の先端に形には、とても魅惑的なものや、神秘的なものを感じてしまいます。生徒にとっても例外ではないようで、雨もぱらつきましたが、あっという間の2時間半のようでした。

これでテストの疲れも吹っ飛んだのではありませんか?
文化祭までにきれいにクリーニングをして、展示をしたいと思います。
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新入部員歓迎巡検

新年度も始まりました。
待望の新入部員、今年は6名入部しました。
連休二日目に、恒例の長瀞巡検に行きました。



今年は上長瀞駅のひとつ先の親鼻駅から、大渕の河原を目指します。
新生代の化石を探しました。



あとは例年通り、虎岩をつかってのクリノメーターの実習を行いました。





これから一年間よろしくお願いします。
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冬合宿

年も明けて、2019年1月5日~6日にかけて、秩父市大滝げんきプラザにて、伊奈学園総合高校地質天文部との合同合宿を行いました。

初日は、滝沢ダムを見学しました。


ダムの高さ132mは圧巻でした。

先輩たちのやりきれなかった天体観測の後、
二日目は小鹿野町にあるようばけにて化石採取を行いました。
小鹿野化石館で化石採取のイメージをつくり、許可をもらい河原にて2時間程度の採取を行いました。



冬の寒い時期でしたが、楽しく合宿を終えることができたようです。
今後合宿の成果写真をご披露できればよいですね。
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新生 地学部 2018

平成30年度も始まり、早くも1か月。
今年度の新入部員は4名でした。
よろしくお願いします。


今年度も日本の地学発祥の地である、長瀞巡検からはじまりました。
天気予報では雨のはずが、めちゃくちゃの晴天に恵めれ、
新生 地学部にふさわしい船出でありました。



3年生のクリノメーターを使っての計測方法の指導後に、3年生の解散式を無事に終了することができました。
今後は天体観測実習です。
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NOAA衛星画像

こんにちは。
今年の地学部は、視点を変えて人工衛星画像の取得にも取り組んでいます。


これは、6月5日14時のアメリカの極軌道衛星NOAAが日本上空を通過した時の画像です。
梅雨入りまえの日本列島がよくわかる画像です。
列島の下に蛇行する広い雲がそうです。
ちなみに当日の天気図が下です。



この画像はちょっと形の変わったアンテナで画像を取得します。(QFHアンテナといいます)
現在NOAA15号、18号、19号からの電波を取得可能で、それぞれ24時間で2~3回、データ―をとることができています。
しかし、夜は写真のような可視画像ではなく、赤外線画像のみになります。
この画像を解析し衛星気象観測の基礎を学ぶことができるようになるのが目標です。
リモートセンシングにも興味が出てくるとよいのですが・・・
川高生の努力で研究発表につなげられると確信しています。
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群馬巡検

5月の巡検に行ってまいりました。
場所は、長野県境に近い群馬県299号線武州街道沿いのとある場所。

有孔虫の化石が採取できるという場所です。
白亜紀の石灰岩層を求め、山を登っていきます。


この写真は、何気なく立っているように見えますが、とてつもない斜面です。
今までにのぼったことがないと断言できます。
この辺りの岩から、研究用有孔虫を見つけることができました。
ちなみに有孔虫はルーペでないと見ることはできません。

埼玉から群馬を通り長野にぬける山中地溝帯に、この石灰岩層があるのですが、
ここの場所の石灰岩は転石のようで、一帯の谷を形作っている骨組みの役割を果たしているようだと、伊奈学園総合高校、Y先生の話がありました。



斜面下側の沢ですが、ちらほらと石灰岩は見ることができますが、どれを見ても小さな転石で大きな層があるとは思えません。



もう一か所、乙父(オッチ)という場所の石灰岩地域を見学、採取したのち、最後に瀬林の漣痕・恐竜の足跡化石を見学し、帰途につきました。

採取した有孔虫化石は、薄片にして研究の課題になりました。
さて、研究発表までにどれほどの薄片を上手に作る事が出来るでしょうか?
生徒たちの力量と根性が試されます・・・

この巡検で伊奈学園総合高校 Y先生には大変お世話になりました。
ありがとうございました。
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新年度初投稿

早、5月も中盤。
地学部も新入部員を迎え、活動を開始しています。

といいつつ、1月程前に地学部新旧交代の儀である、長瀞巡検に行ってまいりました。
長瀞は、埼玉を代表するジオパークで「日本地質学発祥の地」と言われています。

埼玉県立自然の博物館では、解説員の堅木さんの手厚いご指導の下、
密度の濃いレクチャーを受けました。
(パレオパレドキシア化石の後ろから5番目の背骨にはサメにかまれた跡があるとか・・・)
帰りには何と、堅木さんの採取した貴重な化石までいただきました。
ありがとうございました。



そのあと河原に降りて、宮沢賢治も

 つくづくと「いきなもやうの博多帯」荒川岸の片岩の色」

と歌ったと言われる結晶片岩、“虎岩(結晶片岩)”の見学や、
クリノメーターの実習、秩父赤壁の対岸までの距離測定など、
先輩が新入部員に指導しました。





最後には新旧交代式を無事に終え、帰途につきました。

新生地学部の活動に、期待大です。
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