地学部日誌
京都大学ポスターセッションに参加しました
地学部1年生3名は、3月12日に行われた京都大学ポスターセッション2021に参加し、発表を行いました。京都大学ポスターセッションは京都大学が主催し、全国から集まった36校の高校生による研究発表会です。会場は、高校生憧れの百周年時計台記念館です。今回は地学部が川越高校を代表し、京大関係者や参加した高校生の前で、古寺鍾乳洞調査の成果を披露してきました。他校の発表も参考にしながら、研究のまとめ方と伝え方を学びました。
地学部員が全国大会に出場します
科学の甲子園全国大会
川越高校は「科学の甲子園埼玉県大会」においてみごと初優勝し、3/18から3日間つくば市で行われる全国大会に出場します。その川越高校チームの一員として、地学部部長2年生の森田蒼志君(写真右)が参加します。科学の甲子園は、全国の高校生が科学の知識や技能を競う大会です。地学分野の問題は、森田君に任せたぞ!
地学オリンピック全国大会
地学部1年生の川角 周 君(写真左)が、地学オリンピック全国大会に参加することになりました。日本国内から予選を通過した中学生・高校生65名とともに、国際地学オリンピック日本代表を懸けて本選に挑みます。本選は3/13から3日間、つくば市において行われます。川越高校は過去において、国際大会に2回出場した実績があります。その先輩たちに負けない活躍を期待しています。
秩父市大滝で合宿を行いました
1月9・10日に、大滝げんきプラザに宿泊して冬季合宿を実施しました。
初日は、中津川に分布する石英閃緑岩体と接触変成岩類を観察し、出合の川原でスカルン鉱物を採集しました。げんきプラザでは、天文台に設置してある400mmの反射望遠鏡をお借りして天体観測を行いました。薄雲がかかって満天の星空とはいきませんでしたが、それでもM104ソンブレロ銀河やM3球状星団など、学校ではとても見ることのできない天体の写真を撮ることができました。
2日目は「おがの化石館」に寄り、秩父周辺で発掘された化石標本を見た後、「ようばけ(国指定天然記念物)」や「取方の大露頭」で地層観察を行いました。
コロナ禍が続く中、感染対策を行い、厳しい寒さに凍えながらの実施となりましたが、冬季合宿でしか経験できないことがたくさんありました。文化祭などを通して、今回のことを報告する予定です。
地学の魅力を伝えました
12月25日に、小・中学生を対象とした高校生による科学教室を川越高校で実施しました。川越女子高、川越初雁高、川越南高、そして川越高校の生徒たちが工夫を凝らし、理科の楽しさ、不思議さを伝えるという催しです。地学部員もサイエンス探究選択者とともに、5つのブースに分かれ地学の魅力を伝えました。出展したブースを紹介します。
「見つけだせ!化石の森」
さまざまな化石を展示し、化石発掘を体験してもらいました
「地学マジック」
実験を通して、大気圧や火山噴火を体験してもらいました
「鉱物は好物」
蛍光鉱物などを見てもらい、岩塩割りを体験してもらいました
「One Day in Star」
地球以外の惑星から見た太陽の運動を、シミュレーションを通して体験してもらいました
「Make a dinosaur -自分だけの恐竜を-」
恐竜の世界を紹介し、自分のイメージで恐竜に色を塗ってもらいました
地学の面白さを伝えることの喜びを実感するとともに、人に説明することの難しさを勉強することができました。
部分月食を観測しました
11月19日、部分月食を観測しました。今回は、食分0.97のほぼ皆既に近い月食でした。日が暮れて、東の空に現れた月はすでに欠け始めていて、薄雲に見え隠れしながらさらに月食は進行していきました。午後6時過ぎに食の最大を迎えると、望遠鏡や双眼鏡では地球の影に入った部分が赤暗くなって見えました。その頃には、一般の生徒や先生方も月食を見ようと屋上に集まり、二十数名の観測会となりました。その後、月はしだいに地球の影の外に出て行き、午後8時前にはいつもの満月に戻りました。たまの天体現象を多くの人たちと共有し、宇宙を身近かに感じる機会となりました。
筑波山地域ジオパーク巡検を実施しました
11月13日(土)晴天の下、筑波山地域ジオパーク内の稲田・福原ジオサイトおよび笠間盆地ジオサイトを訪ね、岩石・地層の観察を行いました。筑波山地域ジオパーク推進協議会専門員の冨永紘平氏(本校地学部OB)に案内していただき、地学部員を含むサイエンス探究Aグループのメンバー14名が参加しました。稲田石(花崗岩)や友部層(更新統)などの観察を通して、地元の産業と地質の関わりを学びました。採集した試料をもとに、探究活動に取り組んでいきます。
くすのき祭
9月4・5日に、くすのき祭が行われました。コロナ緊急事態宣言下にあるため、残念ながら一般公開はできず、生徒と教職員だけの校内開催となりました。地学部では、珍しい鉱物・化石標本を展示するとともに、長瀞巡検など日頃の活動をポスターにまとめ発表しました。本来なら小学生を対象とするはずだった「化石発掘体験」に、興味を持って取り組む川高生の姿が見られました。今回経験できたことを前向きに捉え、来年こそは、一般の方や川高を目指す中学生に川高地学部の魅力を伝えたいものです。
古寺鍾乳洞の調査に参加しました
7月31日(土)に行われた小川町教育委員会主催の古寺鍾乳洞調査に、地学部員7名が参加しました。
川高生が調査に協力するのは今回が2回目で、天井から垂れ下がるストローのような形状の鍾乳管の分布密度、長さ、太さをノギスで計測しました。
外の気温が32℃であるのに対して、鍾乳洞内は15℃前後で長袖が必要な温度でした。
長瀞巡検を実施しました
夏休み初日の7月20日に「日本地質学発祥の地」長瀞を訪ね、岩石・鉱物を観察しました。
例年は5月に、新入生歓迎と3年生引退のセレモニーを兼ねて実施していますが、コロナ禍で延期になっていました。
暑さが厳しく汗まみれになりましたが、親鼻橋の紅簾石片岩とポットホール、県立自然の博物館、虎岩、小滝の瀬を巡り、最後は岩畳まで足を運びました。
明治時代から地質学を志す人々が何度となく訪れ、多くを学んだ長瀞で、充実した一日を過ごしました。
3年生の引退式を行いました
依然としてコロナ禍が続き、新入生歓迎と3年生の引退式を兼ねた長瀞巡検は実施できませんでしたが、一区切りつけるため5月11日に引退式を行いました。
3年生から、自分のやりたいことを貪欲に追究してほしい、クラスとは違う部活動の仲間を大切にほしいなどの言葉をもらいました。
新部長の森田君が、先輩に教えてもらったことを糧に、積極的に活動に取り組みたいとそれに応えました。
自分の目標を達せするためにも、悔いが残らないよう受験勉強に取り組んでください。
3年生、ありがとう。