日誌

川高サイエンス探究・短報

SSH生徒研究発表会

2015年度SSH生徒研究発表会が2/15に実施されました。
今年度の発表作品数は44点。それぞれ力のこもった発表でした。
要旨集はこちら(4.9MB)。

開会式では梶田隆章先生による講話が行われました。
研究発表の様子です。
本校校舎内ではポスターセッションと口頭発表ブース、やまぶき会館で1年生を対象に7作品の口頭発表が行われました。
<ポスターセッション>






<口頭発表>



発表に先立って行われた開会式では梶田隆章先生による講話では梶田先生の川高生時代から、研究者となってニュートリノの研究に至るまで、お話をいただきました。
講話後校歌斉唱と花束贈呈をおこない、梶田先生へのお祝いの気持ちを伝えました。


ご多忙の折、ご来場、ご指導いただきました運営指導委員の先生方はじめ、来賓の皆様、保護者の皆さま、大変ありがとうございました。

SSH・Cグループ研究発表会

2月1日(月)7限にSSH・Cグループ内の発表会を行いました。
1年生のチームが10本、2年生のチームが6本、計16本の研究発表を行いました。

スライドを用いて5分の発表を行い、お互いに講評し合うことで、2月15日の川越高校SSH生徒研究発表会に向けての良い練習となりました。

このうち評価が高かった6チームが生徒研究発表会で口頭発表を行います。



和歌山天文学:地質学実習 最終日

12月28日、和歌山での実習も最終日です。
本州最南端、潮岬(串本町)で、新第三系の示準化石、Nephrolepidinaを探します。
ホテルを出てまずは景勝地、橋杭岩へ。
熊野層群を貫いて貫入した火成岩の岩脈です。
橋杭岩だけでなく、この地域の貫入岩体はなかなか興味を惹くものがあります。
潮岬周辺には熊野層群という新第三紀の地層が分布します。ここまで、南下しながらみてきたような付加体とは少し趣が異なる地層です。
ここでは化石が多産することが知られていますが、この一年、一部の生徒が取り組んできた底生有孔虫のNephrolepidinaが産出します。
潮が引かないため、本来の産地である岩礁で観察することはできませんでしたが、漁港付近の転石から観察することができました。



あっと言う間に和歌山巡検も終わり。どっぷり実習できました。

和歌山天文学・地質学実習3日目

今日は3日目、地質学実習です。
アンモナイトに生徒一同期待が膨らみます。


まずはじめに、外和泉層群で中生代白亜紀の化石を探します。

岩相を観察しながら堆積環境を考慮して化石の含まれる地層を探します。

炭化した植物片はたくさん見つかるのですが、お目当てのアンモナイトはなかなか見つかりません。

それでも丹念に観察しながら移動すると、ようやく1個目のアンモナイトに出会えました。

その周辺を探索し、もう一つ見つけることができましたが、それ以上は見つからず。さらに移動していくつか拾うことができました。また、イノセラムス等の貝化石も見つけることができました。とにかく目的のものを見つけることができて、引率者としてはホッとしました。

 

フィールドに生徒を連れていくと、大概石を見たとたんハンマーを振るい始めますが、はじめこそしっかり観察して考える、という癖もついてきたようです。

次は黒瀬川帯の名南風鼻。獣道のような細い道を通って枯れた沢を下り、ようやく海岸に出ると真っ白い石灰岩が見つかります。シルル紀の、国内では比較的古い石灰岩で、クサリサンゴが報告されています。風化面からそれらしきものは見つけられましたが、はっきりしたことは薄片にしないとわかりません。

3か所目は由良町の白崎の石灰岩の見学。巨大なオリストリスで、青い海に白い石灰岩の、大変風光明媚なところです。ここではフズリナやウミユリなどを観察しました。

こうしたオリストリス自体は埼玉県内にもありますが、秩父帯のつながりを考えるうえでも参考になることでしょう。

道なき道を行き、ハードに山の中を歩いた一日でしたが、最後まで元気に臨むことができました。

 

和歌山天文学・地質学実習

12月25~28日の日程で和歌山天文学・地質学実習が始まりました。
今日は実習2日目。1日目は移動日で川越女子での冬休み科学教室のあと、その足で和歌山入りして1泊。本格的な実習は今日からスタートです。
今日は和歌山県海草郡紀美野町にある町立みさと天文台で電波望遠鏡による観測を一日かけて行いました。
この電波望遠鏡は口径8m、国立天文台野辺山に設置されていた太陽動スペクトル計を改修し、和歌山大学が設置したもので、中性水素の21㎝線を観測できます。
高等学校の実習で利用できる電波望遠鏡は珍しく、大変貴重です。
観測は銀河赤道に沿って銀経0度から順に行いました。銀経90度まで観測すると、スペクトルから太陽円内の回転曲線が得られ、銀河系の質量分布を知る手立てにもなります。
難しい話はこれぐらいに。
はじめは天文台のスタッフさんにすべてお任せ状態でしたが、慣れてきたところで操作を生徒にバトンタッチ。ほぼ生徒のみで観測手順をこなしていました。
生徒たちも自分の手で観測できるとあって、真剣に取り組んでいました。
前回の、雨に泣いた大滝合宿での回転曲線を求める演習も功を奏した?ようです。
Cygnus Aのシンクロトロン放射の、水素による吸収も確かめようとしましたが、残念ながらうまくいかず、今後の課題となりました。

暗くなってきたところで最後にみさと天文台の誇る105cm望遠鏡で少しだけ観望することにしていましたが急に曇りはじめ、泣く泣くあきらめましたが、105㎝を見学しました。巨大な主鏡に一同感嘆。やっぱり星を見たかったです。

みさと天文台は三波川帯に位置するので、結晶片岩が露出しています。埼玉からはるか離れた地ですが見慣れた長瀞の岩畳とつながっていると思うと、なんとなく親近感もわいてきます。

今回の観測でお世話になったみさと天文台ではたいへん温かく、親切に迎え入れていただきました。講師、スタッフのみなさまには大変お世話になりました。
ありがとうございました。